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三谷幸喜監督が、香取慎吾と500名の観客に白熱講座!
「ギャラクシー街道」宇宙講座イベント

2015年11月09日

「ギャラクシー街道」"宇宙講座"舞台挨拶

<三谷幸喜監督>

三谷幸喜監督の映画7作目にして、初の宇宙を舞台にした"スペース・ロマンティック・コメディ"「ギャラクシー街道」。公開から2週連続で観客動員数ランキング1位を獲得した本作をより面白く観てもらうために、三谷監督が11月9日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて、主演の香取慎吾さんと500名の観客を"生徒"に「宇宙講座」を開講! 宇宙について、映画について、SFについて熱く語りました! こちらの白熱の講座の模様をレポートいたします。

香取慎吾さん(ノア役)
みなさん、こんばんは! 本日、この舞台の上に立つことができてとっても嬉しく思っています「ギャラクシー街道」へようこそ!
三谷幸喜監督

封切られて2週間、僕も観に行ったんですけれど、小さい子も結構いて、「これが人生最初の映画だ」って言っていた子もいました。ご高齢の方からお子さんまで、たくさんの方に観てもらって感謝しております。今日は「ギャラクシー街道」へようこそ!


MC:公開から2週連続で観客動員数ランキング1位でしたが、周りの反応はいかがでしたか?

香取さん:
観てくださった方は、「僕と指と指を合わせてください」というのが分かると思います。握手ではなくて指と指を...。本当に街で「あ、慎吾くん!」と(人差し指を立てて)言われます。僕が「してください」と言っておきながらドキドキしちゃいます!

三谷監督:
観た人にはわかりますが、相当きわどいポーズですからね。

■三谷監督と指を合わせると、会場から歓声!

香取さん:
「慎吾くん、映画観たんです。」って街で結構言われまして、しかも1対1で言われたりするんです。「案外、ほっこりしました。」って言ってくださる方もたくさんいました。「感動ゼロだ。」って言い続けてきたので、「ほっこりと感動した。」と言ってくださる方がいて嬉しかったです。

三谷監督:
今まで何本か映画を作ってきましたが、街を歩いていて、「観ました。」とこんなに言ってもらえるのが初めてなんですよ。なんか、みんなが僕を励ましてくださるような気がして不思議でしょうがない...。

■ここでチャイム! 【宇宙講座】が開講!

三谷監督:
本当に宇宙のことが勉強できるのでラッキーだと思います。香取さんも勉強して帰ってくださいね。

■机やホワイトボードが出てきて、三谷監督は白衣を着用!


【1限目】宇宙の大きさについて 完全版

三谷監督:
「宇宙がどれくらい大きいのか?」
大きいというのは香取さんも知っていると思いますが、「それがどれくらい大きいのか?」ということを今日、お伝えしたいと思います。「地球と月の距離」がどれくらいか知っていますか?


香取さん:
知らないです。

三谷監督:
38万キロあります。これを徒歩で行くとどれくらいかかるかわかりますか? 10年かかります。ママチャリだと3年で行けます。でも、ずっと寝ないで、ご飯も食べないで漕がないと行けないんです。ちなみに、赤ちゃんがハイハイで進むと43年かかります。途中で大きくなっちゃいます。この話を「めざましテレビ」でしたんですが、続きがあります。月まで徒歩で10年かかるなら、火星までは何年かかるか?

香取さん:
その倍くらい? 

三谷監督:
20年? 皆さんも、イメージしてみてください。正解は1541年です。距離が全然違うんですよ。ママチャリで行くと、410年。火星はそんなに遠いということです。おもしろいでしょ?

香取さん:
そんなに遠いんだ?

三谷監督:
正確に言うなら「月が近い」って言った方がいいかもしれないですね。では、「太陽系がどれくらい大きいか?」ということを説明したいと思います。東京・六本木のTOHOシネマズのスクリーン7、ここを地球だとします。地球なんですけれどね...。この野球の硬式ボールを地球としたとき、金星はどこにあるか? ドン!

■(スクリーンに)麻布警察署

三谷監督:
麻布警察です。しかも麻布警察に置いてある軟式ボールの大きさです。では水星はどこにあるか?

■ザ・リッツ・カールトン東京

三谷監督:
ザ・リッツ・カールトン東京です。しかも大きさは小粒みかんです。


香取さん:
結構、近いね?

三谷監督:
地球、金星、水星と来て太陽があります。では太陽はどこら辺になるか? 

■東京メトロ 赤坂駅

三谷監督:
赤坂駅です! 

香取さん:
おぉっ!

三谷監督:
太陽の大きさはどれくらいになると思いますか?

■(正解は)5階建てビル!

三谷監督:
太陽は5階建てのビルくらいの大きさです! 大きいでしょ? 赤坂近辺に5階建てのビルがあるとしたら、地球がこの硬式ボールの大きさでここにあるんです。

香取さん:
すっげーでかい!

三谷監督:
もっといきますよ。地球から逆方向に行きますと、地球から一番近い火星! ドン!

■東京メトロ 広尾駅

三谷監督:
広尾駅にある、卵! これが火星です。ついてきていますか? 大丈夫ですか?

香取さん:
広尾駅にあるんですよね? 

三谷監督:
広尾駅にある卵です。地球はこの硬式ボール。次行くよ。木星。ここです! ドン!

■JR 大井町駅

三谷監督:
大井町駅です! 木星はかなり大きいです。爆笑問題の田中さんくらいです。大井町駅に立っている田中さんです。

香取さん:
小さいですよね?

三谷監督:
いやいや、人間としては小さいですけれど、この星の大きさとしては大きいです。人として考えないでください!

香取さん:
田中さんじゃなくてもいいんじゃない?

三谷監督:
ナインティナインの岡村さんでもいいですよ。そして、一番、太陽系で遠い冥王星はどこにあるか? この先です。ドン!

■三崎警察署(神奈川県三浦市)

三谷監督:
三崎警察署。僕は行ったことないです。大きさはどれくらいかというと500円玉くらいです。地球が硬式ボールだとすると、三浦半島にある三崎警察の500円玉の大きさの冥王星が太陽系のいちばん端っこということです。皆さん、どうですか? わかりやすかったですか?

香取さん:
分かりやすかったです。

【2限目】宇宙と映画の関係。

三谷監督:
映画と宇宙の関係って実はすごいんですよ。今から110年以上前になりますが、この世界に映画が誕生しました。もちろん、最初は無声映画です。最初はただ歩いている人を撮ったりとか、ちょっとしたトリックがある程度のものだったんです。でも、初めて作られた、ストーリー性のある映画がこれです!

■「月世界旅行」

三谷監督:
「月世界旅行」というSF映画なんですよ。一番最初に作られた映画がSFなんですよ! メリエスという人が作った映画です。月にロケットが不時着した映画です。ちょっとファンタジーっぽい、当時のSFです。そして現代にいたるまでの重要ポイントがいくつかありますが、次のポイントがこれです。

■「2001年宇宙の旅」

三谷監督:
1968年の「2001年宇宙の旅」。初めて科学的に撮られた宇宙の映画です。これまでは全然科学的ではなく、ちょっとファンタジーみたいなものでしたが、初めて科学者が集まって作ったのがこの映画です。そして、次のポイントが皆さんご存知のこれです!

■「スター・ウォーズ」

三谷監督:
1977年の「スター・ウォーズ」。ジョージ・ルーカス監督です。この映画のすごいところは、科学的イメージが強くなっていった宇宙映画をまたファンタジーに戻したんです。これの何がすごいかって、地球人が一人も出てこないんです。ハン=ソロだって、ルーク・スカイウォーカーも宇宙人ですから!

香取さん:
へー...。ところで「スター・ウォーズ」というこんな大きな映画が来る今年に、どうして「ギャラクシー街道」をやろうと思ったのか? 偶然だったんですか?

三谷監督:
結果的にライバルになってしまいました...負けました。まだ分かんないか?

香取さん:
まだ早いよ! 「スター・ウォーズ」は公開されていないですから!

三谷監督:
企画はこっちが先だった気がします。向こうがぶつけてきたんだと思います。卑怯なやつらですよ。そして、次がこれですね。

■「ギャラクシー街道」

三谷監督:
この映画の何がすごいかって、ほとんどCGを使っていないんです。これから初めてご覧になる方もいらっしゃいますが、宇宙って普通はCG合成ですが、今回は全部作りました。書き割りというんですが、描いて作りました。背景も描いたんです。お金がなかったわけではなく、手作り感がある温かい宇宙空間を作りたかったんです。

【3時限】「ギャラクシー街道」はSFなのか?

三谷監督:
巷でよく言われます。「あんなのSFじゃない。」って言う人もいますが「何を言っているだ、バカヤロー!」って思います!

「SF」って何の略か? 「サイエンス・フィクション」です。サイエンスのフィクション、そう考えると、どう考えても「ギャラクシー街道」はSFじゃありません。でも「SF」ってのにはいろんな考え方がありますよ。例えばこれ。

■(スクリーンに)「サマーフェスティバル Summer Festival」

三谷監督:
「サマーフェスティバル」もSFですからね。そう考えると全然関係ないです。こういうのもあります!

■「俊二 藤村 Shunji Fujimura」

三谷監督:
おヒョイさん! この映画には出ていないですけれどね。

香取さん:
出ていないですね。

三谷監督:
そういう意味ではSFじゃないかもしれませんが、こういうのもあります。

■「慎吾がふっくら Shingo Fukkura」

三谷監督:
ただ、これも違いますからね。この映画の時は本当にカッコよかった! 今がカッコ悪いわけじゃないですよ! 僕が嬉しいのは、俳優・香取慎吾の一番カッコよくて素敵だった瞬間がこの映画の中にあるってことです。

香取さん:
それも映画を観た方からよく言われます。「もう、すごくカッコよかったです! 服もすごく似合っていて、顔もシュッとしていて、体も締まっていて...!」って言いながら、今の僕を見るんです。

三谷監督:
今も(肉体を)キープされているんですよね?

香取さん:
キープしています。この映画の感想を聞くたびにキープしようって思います。

三谷監督:
最後行きましょう。こういうのもあります

■「すごく不愉快 Sugoku Fuyukai」

三谷監督:
「すごく不愉快」って言う人もいます。もう、ごめんなさいと言うしかない...。でも同じ分だけ楽しんでくださっている方もいます。いや、もっとたくさんいると思います。

香取さん:
サイエンス・フィクション――"フィクション"なんですね。

三谷監督:
だからSFなんです! これを今回のまとめとして講義を終わらせていただきたいと思います。

■場内から拍手!

MC:香取さん、いかがでしたか?

香取さん:
SFというものが、よくわかりました! 

■三谷監督から香取さんに「修了証書」を授与。

三谷監督:
修了証書。あなたは「ギャラクシー街道」特別講座を修了されましたので、ここに修了証書を授与いたします。
平成27年11月9日 「ギャラクシー街道」脚本と監督・三谷幸喜。おめでとう!


香取さん:
とっても嬉しいですね...。

MC:最後にお2人から一言ずつお願いします!

三谷監督:
本当に、隅から隅までいろいろ考えて作った作品です。一回観ただけじゃわからないところもたくさんあると思います。ぜひ何回も観て楽しさを共有してもらいたいなと思います。「ギャラクシー街道」まだまだ続きます! よろしくお願いいたします。

香取さん:
今日、こうやってまた皆さまの前に立つことができてとっても嬉しく思っています。「ギャラクシー街道」をもっともっとたくさんの人に観てもらえたらと思っています。これまでずっと言ってこなかったんですけれど、子どもたちにもたくさん観てほしいです。ぜひ家族で劇場に足を運んでもらいたいと思います。

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