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福士蒼汰「人見知り」を"ちょいやめ"したい!

2017年05月09日

「ちょっと今から仕事やめてくる」完成披露試写会舞台挨拶

<左から、成島出監督、小池栄子さん、工藤阿須加さん、
福士蒼汰さん、黒木華さん、吉田鋼太郎さん>

第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞した北川恵海著のベストセラー小説を福士蒼汰さん主演で映画化した本作「ちょっと今から仕事やめてくる」(略して、"ちょいやめ")で描かれるのは、仕事に悩み精神的に追い詰められている人たちにとっての救いの物語。映画「八日目の蝉」で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した成島出監督がメガホンをとった注目作です。ターニングポイントの作品になったと公言する主演の福士蒼汰さんをはじめ、共演の工藤阿須加さん、黒木華さん、小池栄子さん、吉田鋼太郎さん、そして成島出監督が完成披露試写会の舞台挨拶に出席。映画のタイトルにちなんで登壇者たちが各自「ちょっと今から○○やめてくる」を明らかにしました。なお、本作が第20回上海国際映画祭パノラマ部門にて上映されることも発表しました。そんな話題作のイベントの様子をお届けします。


福士蒼汰さん(ヤマモト役)

僕自身、東京都出身で、僕が演じるヤマモトは関西弁・大阪弁で話す役なので、皆さんに映画を観てもらうことに、すごく緊張しています。客席の中に関西の方がいないことを願っています(笑)。けれど成島監督から「いい映画ができたから、君たちも自信を持って!」と言われたので、今日は自信を持って皆さんにお届けしたいと思います。
工藤阿須加さん(青山隆役)

今日、皆さんに映画を観てもらえるのはすごく嬉しいです。成島さんから「本当に自信を持っていい」と言われましたが、まだ少し不安な部分もあります。この映画を観ることによって、何かを感じてもらえたら嬉しいです。最後まで楽しんでください。
黒木華さん(五十嵐美紀役)

私が演じた役は仕事のできる憧れの先輩です。「私とはほど遠い役だな」と思いながら演じました(笑)。この映画はすごく面白いので、これから皆さんに観てもらえることがすごく幸せです。
小池栄子さん(大場玲子役)

この映画は素晴らしい作品です。働いている方は誰しも何か共感できるところがあると思います。映画を観終わった後に何日も思い出して噛み締められるような作品です。
吉田鋼太郎さん(山上守役)

ブラック企業のブラックな上司をブラックで演じた吉田鋼太郎です(笑)。巨匠・成島監督のもと、素晴らしいキャストの皆さんと同じ作品に出演したことを光栄に思っています。(劇中では)工藤君をいじめました(笑)。その工藤君のいじめられているときの顔がとても可愛いらしいです。そこに注目して観てください。
成島出監督

ようやく皆さんにこの映画を観てもらえる日が来ました! 感無量です。皆さんの心に届く映画になれば嬉しいです。今日は楽しんでください。


MC:福士さんと工藤さんのお二人にお聞きします。入念なリハーサルが撮影開始の五カ月前からあったそうですが、お二人は初共演ですね。お互いの最初の印象を教えてください。

福士さん:
工藤さんは爽やかで元気な印象です!

工藤さん:
それだけ(笑)?

福士さん:
ハキハキしていて体育系のイメージです。今でもそこは変わりません。

工藤さん:
僕は、「福士蒼汰が目の前にいる!」という感じでした。すごく爽やかで、素敵な笑顔で挨拶されたときに、「これは女の子が、福士さんの魅力にメロメロだな!」と思いました(笑)。一緒にお芝居ができることが楽しみで、早く一緒に作品に向かって頑張りたいという思いが生まれました。

MC:(東京都出身の)福士さんはこの映画で終始、大阪弁でした。ハイテンションでテンポ良く話すことは大変でしたか?

福士さん:
そうですね。普段の自分と比べて全く違うテンポなので、どのようにして自分を明るいエネルギーへもっていくかを最初は悩みました。ヤマモトは明るい男なので、そこを根底に感じて演じました。

MC:小池さんは映画「八日目の蝉」で、黒木さんは映画「ソロモンの偽証」で成島組を経験されていますね。再び成島組に参加していかがでしたか?

黒木さん:
成島監督の演出はすごく丁寧です。「ソロモンの偽証」のときと同様、この映画でも撮影の直前まで何回もリハーサルを行いました。

小池さん:
役者に寄り添ってくれる監督です。役の感情が腑に落ちて納得できるまで役者に寄り添い、話し合ってくれます。それは「八日目の蝉」のときから変わらないです。すごく信頼できます。

工藤君と私のシーンで、相手役の気持ちを理解するために二人で話し合っていたときに、監督が「(小池さんと工藤さんの演じる)役をチェンジしてリハーサルしよう!」と言いました。「相手の言葉を知ると、より感情が膨らみ相手を良く理解できる」ということで、面白い手法だなと思いました。

工藤さん:
役をチェンジすることは、今までしたことのない体験でした。このリハーサルをしたことで、僕の中で何かが生まれたのを感じました。

MC:成島監督、なぜそのような演出をされたのですか?

成島監督:
リハーサルではいろいろな可能性を求めていて、「できることはなんでもやってみよう」というのが僕の演出の考え方です。これはその中の一つです。

MC:福士さん、工藤さんのお二人と仕事されてみていかがでしたか?

成島監督:
最高でした。蒼汰が演じるヤマモトは、標準語を話せず関西弁と外国語のみ話すという難しい所でしたが、阿須加がバックアップしてくれて、その時間が長く取れたことで二人がすごく仲良くなりました。それがどんな演出よりも私を助けてくれました。

福士さん:
嬉しいです。期間としては短い時間でしたが、成島監督は僕を役者として育ててくれました。もしも僕が木だとしたら、根っこがないまま育ってしまったような状態でしたが、その木に監督が根っこを伸ばす方法を教えてくれた感覚です。いろいろな肥料を与えてもらい、役者としての根っこの伸ばし方に気づくことができました。成島監督からの教えをベースに、いろいろなことに挑戦して役者を楽しもうと思いました。この映画は僕にとってターニングポイントとなった作品です。すごくいい経験でした。

MC:吉田さんは圧倒的な存在感でした。映画「帝一の國」と本作を観て、怖い人なのかと思ってしまいましたが、ブラック企業の上司役を演じる上で役作りは何かしましたか?

吉田さん:
工藤君を泣かすことを目標に演じました。まだ皆さんがご覧になっていないので深くお話しできませんが、とにかく工藤君をいじめる役です(笑)。撮影日数は四日ありましたが、一日八時間、ずっと工藤君を罵倒していじめました。演技とはいえ、嫌な人間になった気がしましたね。もともと口数が少ない工藤君は、ますます話をしなくなり撮影の休憩中にずっと下を向いて座っていました。皆さんの目にどう映るのか楽しみです。僕は憎まれて嫌われる役なので、映画を観て憎んで嫌ってください(笑)。普段の僕は、役のような人ではないですよ。それだけはお伝えしたいです。

MC:工藤さん、ずっといじめられていたご気分はいかがでしたか?

工藤さん:
すごく辛かったです(笑)。吉田さんの声は、骨の髄まで響くんですよ...。撮影中に僕の集中が途切れそうになっても、吉田さんの声を聞くと青山隆に引き戻されました。そんな風に引っ張っていってくれました。それは黒木さんの存在も同じで、お二人のおかげで会社のシーンは成り立っています。

MC:ここで映画のタイトルにかけまして皆さんの「ちょっと今から○○やめてきます」を発表してもらいます。

成島監督は「ちょっと今から"しつこい演出"やめてきます」

成島監督:
この心は、昔の黒澤組(黒澤明監督)や小津組(小津安二郎監督)などのように、常連俳優とのあうんの呼吸の映画作りは映画監督の夢です。「あっさりとした演出で映画が作れたら!」という気持ちです。

小池さん:
あっさりしたら不安になります。

黒木さん:
そうです。さみしいです。

工藤さん:
監督の愛ある演出を受けて、もっと強く言ってほしいと思います。

福士さん:
今の監督の目線は役者にとってすごく大事だと思います。

成島監督:
そう言ってもらえるのであれば続けていきます!

小池さんは「ちょっと今から"ポチッと(ネットショピングの注文ボタンを押す動作)を"やめてきます」

小池さん:
ネットショピングが大好きで、ポチっとするだけで商品がすぐ届くので、夜に眠れないとついポチッとしてしまいます(笑)。手元に商品が届いても一度しか使っていない物が溢れています。直接商品を見てから買おうと自制しようと思っているところです。ポチっとする方いますか?

福士さん:
僕もポチっとします。最近は救急箱をポチっと注文しました。手元に商品が届くと、思っていたサイズとは全く違うことに驚きました(笑)。

工藤さんは「ちょっと今から"外食"やめてきます」

工藤さん:
最近、一週間に五日のペースで外食しています。今までずっと自炊していましたが、一人分の食事を作り続けることに疲れてしまって、外食が増えました。外食が続いて不摂生なので、外食をやめます! 今日から自炊を開始します!

福士さんは「ちょっと今から"人見知り"やめてきます」

福士さん:
実は僕、人見知りです。自分に自信が持てなくて...。僕が主役のときは、共演者に積極的に話しかけなければいけないと思い自ら動きます。主役ではないときは、自分から話しかけません。共演者の方との食事でも、自分から話しかけることはできませんね。

小池さん:
それは「俺は、主役以外は引き受けない!」ということかな? (会場:笑)

福士さん:
ち、違います(笑)!

吉田さん:
爆弾発言だ!

福士さん:
この映画で演じたヤマモトのように、人の心にスーッと入っていけるような人になりたいです。

黒木さんは「ちょっと今から"SNS"やめてきます」

黒木さん:
SNSの、人と簡単にコミュニケーションを取れる機能を使うことに疲れてしまったので、やめられる限りやめます。私も人見知りなので、直接、人としっかりコミュニケーションをとりたいと思います。

吉田さんは「ちょっと今から"夜ふかし"やめてきます」

吉田さん:
現代はネット配信で、映画やドラマが見放題です。夜に夢中で映画を観ていると、朝になってしまいます。次の日、仕事のときは寝不足です。夜更かしやめてきます!

MC:最後に主演の福士さんからメッセージをお願いします。

福士さん:
この映画は監督、スタッフさん、キャストの皆さんが全身全霊で思いを込めて作りました。監督の思いを感じながら僕たちはスクリーンの中で生きています。その思いが皆さんの心に届くことを願っています。この映画を観て「光」を感じてもらえたら嬉しいです。ぜひ最後まで楽しんでください。

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